老廃物の蓄積という考え方

老廃物の蓄積という考え方

活性酵素の影響

体の筋肉が衰えるように顔の表情筋も衰えて脂肪や皮膚を支える力が弱まりたるみが生じる、紫外線やアレルゲン物質やスキンケア用品に含まれる添加物などによるダメージでコラーゲンが破壊される、ヒアルロン酸やセラミドが減少して潤いやハリやツヤが失われる、卵胞ホルモンのエストロゲンの分泌が不活発になり女性ホルモンのバランスが崩れるなど、エイジングが加速する原因は様々ですが、老廃物の蓄積もその最たるものです。老廃物の中でも代表的なものといえば、年齢とともにどんどん増える活性酸素です。活性酸素は肌に悪影響をもたらす厄介な存在で、肌細胞を酸化させて錆びさせます。肌細胞が酸化して錆びるとターンオーバーが乱れ、肌細胞の再生リズムも崩れます。それが原因で、たるみやシワやシミなどの年齢肌特有の肌トラブルに結び付くというメカニズムです。ビタミンCなどの抗酸化力を持つ成分をチャージして、活性酸素を除去することがアンチエイジングに直結します。

糖化反応の影響

加齢とともに蓄積されてエイジングを加速させるのは活性酸素だけではありません。糖質も年齢肌の大敵となります。活性酸素は肌細胞が酸化して錆びるという悪影響をもたらすものですが、糖質は血管を劣化させます。その現象のことを糖化反応と呼び、活性酸素の方は錆びるという言葉が使われることに対して糖質の方は焦げるという言葉が使われています。糖化反応が起こると、肌に悪影響が及ぶだけではなく動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクファクターにもなります。血液がドロドロになって動脈硬化が進めば脳梗塞や心筋梗塞など重大な病気を引き起こす原因になりますし、糖尿病を発症させてしまえばインスリンの投与や食事制限を強いられ不自由な生活を送らなければならなくなってしまいます。合併症のリスクもつきまといます。糖化を予防するためには、栄養バランスのとれた良質な食事にシフトする、適度な運動を習慣化させるなどの対策が必要です。