骨とアンチエイジングの関係

骨とアンチエイジングの関係

なぜ骨が衰えると老化が進むのか

骨は体を支える支柱のようなものですから、もし衰えてしまえば歩いたり立ち上がったりすることも満足にできなくなります。立ち上がることさえできずに寝たきりの状態になれば、運動不足で筋力や脳の認知機能も衰えてしまいます。その状態が長く続けば、加速度的に老化が進み命を落とす危険もあります。さらに骨は生命活動にとって需要な臓器を守る働きもあります。ちょっとした衝撃で折れたり砕けたりすれば、臓器の活動にも影響が出かねません。

また、骨も臓器と同じく体にとって必要な物を生み出す働きがあります。免疫細胞・血液・ホルモンなどは骨でつくられています。骨の老化によって免疫細胞がつくられなければ、がんなどの病気になることも増えて、体の働きは衰えていきます。そしてホルモンには活性酸素を取り除き、代謝や認知機能などを高める働きがありますから、その量が減れば老化が進みます。

骨で全身が若返るのは本当?

全身のアンチエイジングをしたいと考えるときには、老化を引き起こす骨の衰えを防ぐことが効果的です。では、どうすれば骨を強くできるのかというと、食事に注目をすれば骨の材料になるカルシウム・ビタミンD・ビタミンKを積極的に摂りましょう。ビタミンDについて言えば、紫外線を肌に浴びることでつくられる栄養なので、十分な量を確保したいならば夏場の木陰で30分程度、冬でも1時間程度は外にでて日光浴をしましょう。

それから、適度な運動をして骨に負荷をかけることが必要です。日常的にできることと言えば、散歩やジョギングなどがありますが、下半身だけでなく上半身も鍛えたいならば水泳やヨガなどもやってみると良いでしょう。運動をする時間がないときには、家の中で片足立ちをするのも適度な骨への負荷になります。体幹がなくてバランスを取ることが難しいならば、机や手すりを支えにして無理のない範囲で行えば大丈夫です。”